2008年05月17日

【講義録】屋根神とは -まつる人々と町内の範囲-

 屋根神さまはどういう人がまつっているかということですが、個々の家では津島さんや熱田さんの札を神棚にまつったり、秋葉さんの札を台所に張ってみえる方もいるかと思います。
 しかしそれとは別に、「組」とか「町内」、また「切」とか「屋敷」でまつることをいいます。
 私の子どものころは、長屋に5、6軒、一戸建の家がやはり5、6軒あって、それがひとつの隣組になっていた。
 長屋に中二階があり、真ん中のところに屋根神さんがまつってありました。
 子どものころでしたから屋根神さまのご祭神が秋葉さんだったか熱田さんだったかその辺りのことはまったく知らなかったのですが、戦災ですべて焼けてしまいました。
 ですが、隣組でおまつりしていたのは覚えております。
 町内でまつるということが屋根神さまの大きな特徴ではないでしょうか。

 どの範囲にまで屋根神さまがあるかということですが、定義の仕方によって、違ってくるかも分かりません。
 屋根の上に祠があり、しかもそれが町内や組でおまつりしているということでいえば相当広い範囲になるかと思います。
 名古屋市内はもちろんですが、清須や一宮、岐阜の方でもあります。
 近藤宗光さんの調査では岐阜とか滋賀にもあるということですが、どういった祭神をまつっているのか。
 名古屋のように熱田、津島、秋葉が合体した三点セットをまつっているのか。
 ともかく「屋根の上にあって町内でまつる」という定義ですれば広い範囲になるが、「三社をまつるもの」という範囲にすれば、ある程度縮まってくるかも分かりません。
 その辺りも屋根神をどう定義するか、ということがひとつ大きな問題になってくるかと思います。


yanegami at 06:16コメント(0)トラックバック(0)  この記事をクリップ!
「屋根神ウオーク」実行委  | 屋根神さまって?

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モリマコトの紹介
森 実は1973年7月生まれ。熱田区在住。名古屋市内、愛知県内、岐阜県内の屋根神さまと地域の人々の姿を撮り続ける。屋根神さまの近況発表の場として写真展「屋根神さまのある風景」を隔年で開催している。また屋根神さまを見て回る「屋根神ウオーク」実行委員会のひとりとして、屋根神さまをまつる地域と関心を持つ人々とを結びつけようと努力している。