2008年05月15日

【講義録】屋根神とは -祭礼日と起源-

 ご祭神に熱田神宮をまつっているものですから、6月5日の熱田祭、尚武祭にまつりをおこなう。
 お天王さん、津島の場合ですと旧の6月16日、いまは日付が7月第二土日に変わってしまいました。
 秋葉さんは12月16日ということが決まっていて、社の前でまつりを行う。
 昔は1、15日のときに、鉄のかごで火を焚いておまつりしていた。
 いまでもやっているところがあるみたいですが、子供心にそんなことがあったと覚えております。
 屋根の上にあって、1、15日に共同体、町内や組でまつるというのが屋根神さまの特徴ではないか。
 デパートの上の神さまなんかは1、15日にはやってはいないと思います。

 こういうものがいつごろ起こったのかということになると、まったく分かりません。
 推測で、幕末のお札から始まったんじゃないか、とか、戦争が始まった明治10〜20年代から始まったんじゃないかとか、特に芥子川さんや篠原さんの報告を見ますと、昭和10〜20年くらいにまつりだしたところがあるということが書かれております。
 昭和10年からというのは、いわゆる満州事変や日中事変、太平洋戦争のころ、町内の人が出征するときに武運を祈るということで熱田さんをまつるというようなことから、このころから盛んに造られたという記録があるようです。
 じつは私は昭和8年生まれでありますが、小さいころではっきり記憶がありませんが、日中戦争や太平洋戦争のころは町内から出征する兵隊さんがいるときは、屋根神さんの下で送り出したことを覚えております。
 兵隊に行かれる方を囲んで、みんなで万歳して兵隊に行かれる方は挨拶して、そこから出征されたことをかすかに覚えておりますので、ほかのところでも同じようなことがあったのではないでしょうか。
 いまのうちに聞き取りができましたら聞き取っていただけたらいいと思います。


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モリマコトの紹介
1973年7月、名古屋市瑞穂区出身。立命館大学卒業後、韓国・ソウルに遊学。帰国後の「ふがいない時期」に図書館で偶然であった屋根神さまに魅せられる。現在、名古屋市内を中心に愛知、岐阜の屋根神さまを撮り歩き、「屋根神さまのある風景」「まちの文化遺産屋根神さま」等の写真展も開催している。名古屋市熱田区在住。