2008年05月14日

【講義録】屋根神とは -祭祀の場所と形態-

 まつる場所というのは、屋根、庇、軒下、現在は地上が多い。
 私自身いろいろなところを回って聞きますと、お年寄りが多くて屋根に上がるのが怖いといわれる。
 毎月1、15日には、はしごをかけてお供え物を持ってあげる。
 しかし、だんだん老齢化して若い人はどんどん出てしまうなかで、それがえらくて地上へ降ろす。
 地上へ降ろしても、まつっていけないということで最近はお精を抜いてもらって外して壊してしまうと、いうようなこともあります。
 以前、どうしてもおまつりできないからお精を抜いてもらった、そして廃棄したいがどうしたらよいか、と調査の際に尋ねられました。
 結果としては氏神の神主さんにお精を抜いてもらって、造りの立派な屋根神さんでしたので、名古屋の博物館に納めさしてもらったことがありました。
 地元の方に聞くと、おまつりするのがなかなか大変で、はしごをかけていると、いつ下を車が通ってはしごをひっかけられるか分からんということで、冷や冷やしながらやっているというような話も聞いたことがあります。
 もともと屋根にあったのか、どういういきさつで地上に降りたのか、調査のひとつのポイントになるかと思います。
 祠の形ですが、山地さんの本の中で近藤さんが分類してみえます。
 それが、津島尾張造風とか神明造風とかお書きになって分類してみえますが、これを「西区の屋根神さまマップ」ではさらに細かく分類して書いています。


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モリマコトの紹介
1973年7月、名古屋市瑞穂区出身。立命館大学卒業後、韓国・ソウルに遊学。帰国後の「ふがいない時期」に図書館で偶然であった屋根神さまに魅せられる。現在、名古屋市内を中心に愛知、岐阜の屋根神さまを撮り歩き、「屋根神さまのある風景」「まちの文化遺産屋根神さま」等の写真展も開催している。名古屋市熱田区在住。