2008年04月18日

【資料】名古屋の史跡と文化財

資料名:名古屋の史跡と文化財
著 者:名古屋市教育委員会
発行所:名古屋市教育委員会
発行年:1990年
入手先:名古屋市鶴舞図書館

「民俗概説」の中に数行、屋根神さまについて触れられている部分がある。特に真新しいこともなく、一般的な説明である。

それよりもその数行あとに近世後期に名古屋の民俗や風俗を絵画として記録した画家の名前が記されており、彼等の偉業を称えながら「現在はそれよりいかに多くのものを失ったかを知らされる」と嘆きとも思われる文章がある。著者がだれであるかは知らないが、次の文章とともに私も共感する。

「ハレとケのけじめのない生活を活性化するには、もう一度、先人の生活を見直してみる必要があるのではなかろうか」。

だが、写真を撮りながら思うのは、先人の生活を見直すことの必要性はものすごく感じる一方で、近代文明が生んだ利便性や効率性は減速するどころかますます加速しており、もはや先人の生活どころではないところまで来ているようだ。駅前だけでなく下町と呼ばれる地域に突然、高層マンションが建設される。文化を考える前に利益こそが第一に考えられてしまう。「見直してみる必要」を感じる前に社会が大きく変わってしまう。

私も果たしていつまで記録し続けることができるだろうか、また記録する意味は果たしてあるのだろうか...ということまで考えてしまわざるを得ない。

yanegami at 06:25コメント(0)トラックバック(0)  この記事をクリップ!
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モリマコトの紹介
森 実は1973年7月生まれ。熱田区在住。名古屋市内、愛知県内、岐阜県内の屋根神さまと地域の人々の姿を撮り続ける。屋根神さまの近況発表の場として写真展「屋根神さまのある風景」を隔年で開催している。また屋根神さまを見て回る「屋根神ウオーク」実行委員会のひとりとして、屋根神さまをまつる地域と関心を持つ人々とを結びつけようと努力している。