2007年11月

2007年11月15日

【聞き取り】中村区太閤、2007/11/15

名古屋駅の西側、近鉄沿線を黄金駅方面へ歩いていく途中に牧野町の神さまはあります。隣家のおばあさんと話をしながら待っていると「神さまはいいけど人は撮ってかんよ〜」とお供えをもった当番の方があらわれました。コンクリートの台座に三方を並べ、提灯をつるす。準備じたいは簡単に終わってしまったのですが、当番の方にいろいろと世話を焼いていたおばあさんから神さまのことをいろいろ聞かせていただきました。

「ここらへんは年寄りばっかだで、若い人らは(この地域の)外へ出ていっとるでね。わたしは、わたしらの上の人がやってきたこと(神さまの祭礼)を見てそのままやっとるんだでね。わたしも、火が出ると怖いでしょう。だで一生懸命お守りさせてもらっとる。もとは米屋さん(社の西側にある店鋪)のところにあったけど、そこでまつれんくなったから、こちらへ持ってきた。ここは、用水(防火用水)があって、子どもんたあ(子どもたち)がいろんなもん投げて入れたで、いろんなもん浮いとったがね。若い人はいかん、こういうこと(神さまや祭礼など)知らんで。だで、さっきもわたしがこういう風にやりゃあ、と教えたったの」

「12月16日にね、秋葉さんのまつりをやるんだけど、ここではやらんよ。あっちの神社(神明社)でね。こんなとこ道路だもんで火たいとったらだめだわさ。だで、向こうにもってって火をたくんだヮ。その中にイモを入れて焼きイモして、それを食べると夏に病にかからんというの、夏病みしんのだヮ。これ、そういう神さまだもん。昔はよォ、子どもが多かったからたくさん集まとったんだけど、いまは少なくなったヮ。年寄りばっかで子どもなんかおらん。16日は夕方、暗くなる前に役員の人たちがもっていかっせる。台車にのせてね。向こうでいいふう(きれいに飾りつけ)にして、イモ焼くんだヮ」


名古屋市中村区太閤


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モリマコトの紹介
1973年7月、名古屋市瑞穂区出身。立命館大学卒業後、韓国・ソウルに遊学。帰国後の「ふがいない時期」に図書館で偶然であった屋根神さまに魅せられる。現在、名古屋市内を中心に愛知、岐阜の屋根神さまを撮り歩き、「屋根神さまのある風景」「まちの文化遺産屋根神さま」等の写真展も開催している。名古屋市熱田区在住。