2005年01月
2005年01月31日
【私と屋根神】自転車の話、その三
私にとってのライフワークである屋根神さまの撮影に欠かせない手段は、いくつかあります。屋根神さまのある風景を切り取るカメラもそうだし、まつっている人々や町内の方から話を聞く際には使い慣れたペンやメモ帳が大活躍。最近では、切り取った映像とメモした話や観察した事柄を中心にまとめたブログも記録の中心に位置するので、それを作成するためのコンピュータも忘れることはできません。あと何があるでしょうか? 現場に着ていく服にもこだわっているし、カメラを入れておくバックも使い慣れたものがいいに決まっています。残ったのは、そう、移動手段である自転車です。
私が屋根神さまの現場に赴くには自転車をメーンの移動手段としていることは先回もお話した通りです。記録をはじめたころは瑞穂区にある自宅から屋根神さまが多くまつられている西区まで自転車に乗って来ていました。このときは今のような折り畳み自転車ではなく普通のマウンテンバイクだったので、現場到着までにかなりの時間がかかりました。ではもう少し早く家を出ればいいではないか、という話ですが、当時は月次祭の準備を何時に行うといった情報をほとんど持っていなかったため、とりあえず準備する人が来る前に屋根神さまの社殿の下で待っていたりしました。しかも準備の時間は季節によって違います。
これは実際準備をされている方にうかがったのですが、夏は日が出て暑くなる前に終えたいので早いところで午前5時半ころ、遅くとも8時くらいには準備をします。冬は日の出が遅く朝が寒いので早くとも7時から9時の間に行う、とのことで、私の少ない経験から今ではだいたい上記の時間帯で現場に向かうようにしています。経験の浅かった当時はそんなことを知るよしもなく、ただただ「早く現場に向かおう」という気持ちでいっぱいでした。そのため撮影日前日にはなるべく早く寝て早く起きられるように心がけていました。
そのうち、マウンテンバイクの代わりにかねてより欲しかった折り畳み自転車を買うことになりました。ドイツで考案された「BD-1」という自転車で、前後ともにサスペンションが取り付けられ、メーンフレームはアルミニウム。18インチですが8段変速なので普通の自転車よりもスピードが出ます。買ったばかりのころは日曜日ともなると早朝に自宅を出て3時間かけて豊橋まで走り、帰りは電車に乗って昼前に帰ってくるなんてことをやってました。若さとお気に入りの自転車が手に入ったうれしさから休憩なしで3時間の道のりも走ってしまったのでしょう。
そのBD-1は私の自転車生活を180度変えてしまいました。屋根神さまの撮影だけを例にとっても、それまで西区まで走っていたのが、自宅→最寄り駅→ 電車→駅→現場、と中間に電車をはさみ込むことでかなり楽になったのです。そしていったん、撮影を終えると走っていけるところへは走り、時間がかかりそうなところへは最寄りの駅で輪行し地下鉄に乗り次の現場の最寄り駅へ、と向かいました。そのため一日に行ける現場数が増え、次第に撮影した写真自体も増えることにつながりました。いい現場もあればあまりよくない現場もあるので写真の質にまではあえて言及しません。でも多くの現場を経験できたのはBD-1のおかげだと思います。
さらに、多くの現場に向かうということは自然と機材の増加にもつながってしまうようです。現在月次祭の撮影には中型のカメラバックのなかにカメラ2台を詰め込み、夕方から夜にかけての撮影時には三脚を持っていきます。最初はデイパックの中に布でくるんだカメラを詰め込んでいましたが、歳月の流れとともにカメラ、レンズともに、あるものは増えあるものはデカくなったので、いつしかカメラバックを持つときに「どっこいしょ」と気合いのひと声が必要なほどに重くなってしまいました。
まず地図などを入れた小型デイパックを背負って次にカメラバックをたすきがけにし、さらに三脚につけたヒモを首にかけます。それから自転車に乗ると背中と腰にかなりの違和感を感じます。こぎだしは順調ですが、そのうち背中にあるはずの三脚やカメラバックが前にズリ落ちてくるので走りながら背中のもとの場所に追いやります。それでも走っていると再び落ちてくるのでなんどもなんどもくりかえします。そして現場に着くころには精魂つきてしまっているなんてこともあるし、昨年の秋葉祭では前に落ちてくる荷物に気を取られているあまりに自転車ごと転倒してしまいました。これはやはり考えものでしょう。
カメラを2台持つことはいざというときを考えれば必要だけど、レンズは「今日はこれ!」と覚悟を決めればどうにかなると思います。最近になってカメラ自体の重さが気になるようになりました。屋根神さま探訪と称して尾張と三河の屋根神さまを訪ねたときには、カメラ1台にレンズ2本という軽いスタイルでした。ほかにほこりを取るためのブロアーとフィルム数本をカバンに入れておいただけなので、軽いものです。しかも持っていったものだけで用事は足りましたから、月次祭でなければそれだけでいいことが証明されたことになります。あとは月次祭でどれだけ荷物を減らせられるか。これが今後の目標となることでしょう。
とにかく、BD-1と出合ってからというもの自分の生活が大きく変わりました。車社会といわれる名古屋に住みながら私は車に極力頼らない生き方を目指しています。それは環境問題とかエコロジーとか大げさなことを考えているからではなく、本当に自転車が好きだからです。サイクリストとは「自転車に乗る人」や「自転車好きの人」と訳される場合があるようですが、私の場合は「自転車主義者」とでもいうのでしょか?
スローライフという言葉だけが一人歩きしてちっとも社会のスピードがスローにならない昨今。撮った写真をすぐ見られるデジタルカメラの代わりに絞りとピントリングを指で回すマニュアルカメラを勉強中の私にとって、晴耕雨読という座右の銘とともにスローライフを体現するには自転車がぴったりなのかもしれません。
私が屋根神さまの現場に赴くには自転車をメーンの移動手段としていることは先回もお話した通りです。記録をはじめたころは瑞穂区にある自宅から屋根神さまが多くまつられている西区まで自転車に乗って来ていました。このときは今のような折り畳み自転車ではなく普通のマウンテンバイクだったので、現場到着までにかなりの時間がかかりました。ではもう少し早く家を出ればいいではないか、という話ですが、当時は月次祭の準備を何時に行うといった情報をほとんど持っていなかったため、とりあえず準備する人が来る前に屋根神さまの社殿の下で待っていたりしました。しかも準備の時間は季節によって違います。
これは実際準備をされている方にうかがったのですが、夏は日が出て暑くなる前に終えたいので早いところで午前5時半ころ、遅くとも8時くらいには準備をします。冬は日の出が遅く朝が寒いので早くとも7時から9時の間に行う、とのことで、私の少ない経験から今ではだいたい上記の時間帯で現場に向かうようにしています。経験の浅かった当時はそんなことを知るよしもなく、ただただ「早く現場に向かおう」という気持ちでいっぱいでした。そのため撮影日前日にはなるべく早く寝て早く起きられるように心がけていました。
そのうち、マウンテンバイクの代わりにかねてより欲しかった折り畳み自転車を買うことになりました。ドイツで考案された「BD-1」という自転車で、前後ともにサスペンションが取り付けられ、メーンフレームはアルミニウム。18インチですが8段変速なので普通の自転車よりもスピードが出ます。買ったばかりのころは日曜日ともなると早朝に自宅を出て3時間かけて豊橋まで走り、帰りは電車に乗って昼前に帰ってくるなんてことをやってました。若さとお気に入りの自転車が手に入ったうれしさから休憩なしで3時間の道のりも走ってしまったのでしょう。
そのBD-1は私の自転車生活を180度変えてしまいました。屋根神さまの撮影だけを例にとっても、それまで西区まで走っていたのが、自宅→最寄り駅→ 電車→駅→現場、と中間に電車をはさみ込むことでかなり楽になったのです。そしていったん、撮影を終えると走っていけるところへは走り、時間がかかりそうなところへは最寄りの駅で輪行し地下鉄に乗り次の現場の最寄り駅へ、と向かいました。そのため一日に行ける現場数が増え、次第に撮影した写真自体も増えることにつながりました。いい現場もあればあまりよくない現場もあるので写真の質にまではあえて言及しません。でも多くの現場を経験できたのはBD-1のおかげだと思います。
さらに、多くの現場に向かうということは自然と機材の増加にもつながってしまうようです。現在月次祭の撮影には中型のカメラバックのなかにカメラ2台を詰め込み、夕方から夜にかけての撮影時には三脚を持っていきます。最初はデイパックの中に布でくるんだカメラを詰め込んでいましたが、歳月の流れとともにカメラ、レンズともに、あるものは増えあるものはデカくなったので、いつしかカメラバックを持つときに「どっこいしょ」と気合いのひと声が必要なほどに重くなってしまいました。
まず地図などを入れた小型デイパックを背負って次にカメラバックをたすきがけにし、さらに三脚につけたヒモを首にかけます。それから自転車に乗ると背中と腰にかなりの違和感を感じます。こぎだしは順調ですが、そのうち背中にあるはずの三脚やカメラバックが前にズリ落ちてくるので走りながら背中のもとの場所に追いやります。それでも走っていると再び落ちてくるのでなんどもなんどもくりかえします。そして現場に着くころには精魂つきてしまっているなんてこともあるし、昨年の秋葉祭では前に落ちてくる荷物に気を取られているあまりに自転車ごと転倒してしまいました。これはやはり考えものでしょう。
カメラを2台持つことはいざというときを考えれば必要だけど、レンズは「今日はこれ!」と覚悟を決めればどうにかなると思います。最近になってカメラ自体の重さが気になるようになりました。屋根神さま探訪と称して尾張と三河の屋根神さまを訪ねたときには、カメラ1台にレンズ2本という軽いスタイルでした。ほかにほこりを取るためのブロアーとフィルム数本をカバンに入れておいただけなので、軽いものです。しかも持っていったものだけで用事は足りましたから、月次祭でなければそれだけでいいことが証明されたことになります。あとは月次祭でどれだけ荷物を減らせられるか。これが今後の目標となることでしょう。
とにかく、BD-1と出合ってからというもの自分の生活が大きく変わりました。車社会といわれる名古屋に住みながら私は車に極力頼らない生き方を目指しています。それは環境問題とかエコロジーとか大げさなことを考えているからではなく、本当に自転車が好きだからです。サイクリストとは「自転車に乗る人」や「自転車好きの人」と訳される場合があるようですが、私の場合は「自転車主義者」とでもいうのでしょか?
スローライフという言葉だけが一人歩きしてちっとも社会のスピードがスローにならない昨今。撮った写真をすぐ見られるデジタルカメラの代わりに絞りとピントリングを指で回すマニュアルカメラを勉強中の私にとって、晴耕雨読という座右の銘とともにスローライフを体現するには自転車がぴったりなのかもしれません。
