2010年06月29日

【資料】西春町史 民俗編2

資料名:西春町史 民俗編2
著 者:西春町史編集委員会
発行所:西春町
発行年:1984年
入手先:愛知県図書館にて閲覧

コメント:図書館で探し物をしていた際に、屋根神さまに関する記述を偶然見つけました。名鉄犬山線沿線で屋根神という形態が見られるのは名古屋市外では犬山くらいかと思っていたのですが、西春にもかつて存在していました。残念ながら現在は下に降ろされて、地域の神社になっているようです。祭神は稲荷社と秋葉社の二社。
 「中二階の軒にある屋根神は、弥勒寺出町に一軒あった。大正八年ごろ、弥勒寺北屋敷から移り住み、個人でこれを祀っていたが、昭和初年には出町の氏神として」地上に降ろされ、神明社となったと書かれています。ちなみにこの神さまをまつり始めたのは魚住金之助という人物だそうです。
 この記述を見る限りこの屋根神はもともとは個人宅でおまつりしていた屋敷神だった。屋根神(この場合は軒)という形態ではあったが屋根に存在していた当時は私的な神さまだったが、下に降ろされてはじめて地域の神さまになった。地域の神さまをまつろうにも場所がなく仕方ないから屋根へと始められた名古屋の屋根神さまとは成り立ちが違います。名古屋市内とは起源が異なっているとしてもこのような神さまが西春町に存在していたということは確かです。現在はなくなっていたとしても以前はそのような形態の神さまは、県内の方々に存在していたのかもしれません。名古屋だけにこだわっていては見落としてしまう視点をこの本によって教えられたような気がします。

yanegami at 08:14コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!
屋根神について:資料集 

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